本日の連れ

連れに妹が誕生日プレゼントのお礼の電話をかけてきた。
「おにいちゃんありがとう」と言う妹に連れは「うん、ああ」と突っ慳貪な返答をしてた。
この前の飲み会でも、近しい友人にほど攻撃的な態度で毒舌をかましていた。
本当は素直で優しい人間なのに、思春期に人に屈折した
態度をとった後遺症がまだ残ってるんだろう。
それが証拠に働き出してからの友人には無理ないソフトな態度。
うちの兄も社会人になるまではあたしには無愛想だった。
そんな兄も成長するにつれ優しくなり、最近では腹をわって話もできるようになった。
『近しい人間ほどどんな態度をとってもわかってくれてる』なんつーのは
30過ぎたら甘えでしかない。近しい人間にほど優しくあるべきだ。
年をとるほど丸くなり優しくなれるのが人の素晴らしさではないか。
「氷の女王」のカイ少年のように連れの心に残っている氷の破片が少しずつ溶けてゆくといい。