本場のきりたんぽ鍋

新聞配達の好青年が「今月は早めの集金なんで」とやってくる。お金を払いながら世間話していて好青年が秋田出身だとわかる。
「うち、日曜はきりたんぽ鍋だったよ」
「東京のきりたんぽ鍋は美味しくないです。秋田行って本場のをぜひ食べてください」
本場のきりたんぽ鍋食べたいなあと思いながら居間に戻ると、連れの冷たい視線。「俺にはあんな優しい声出さないよな」と一言。