ごはん日記

ウフィツィ美術館ダヴィンチの『受胎告知』を見たのは十年前。混んでるであろう上野へまた見に行くのも面倒だと思ってたが、新日曜美術館の特集で紹介されてた他の展示が面白そうなので、連れの有休に合わせて出かけてみた。
10時前に到着したら、『受胎告知』の展示してある会場に入るまで10分待ちとのこと。係の人に聞いたら日曜は最高で35分待ちだったとか。想像したほどは混んでなかった。
本物の絵画は『受胎告知』のみ。あとは手稿に基づいて、ダヴィンチが人間の体、自然界、宇宙の法則を解明させようとする独自の視点を一つ一つクローズアップし、映像や立体にして見せるという展示方式だった。右脳の刺激のために来たのに左脳をフル回転しなければならなくなった為に疲れた表情をしていた中高年が多かったように感じた。
長年ミケランジェロ贔屓だったが、ダヴィンチの頭の中を覗いた後で作品を見ると、感じるものもまた違ってきた。多くの人々がこの画家に惹かれる理由も見えてきたような。
二時間たっぷり見回った後は、両国へ移動し、気になっていたイタリア料理 茂ル木でランチをとった。ガッツリ食べる気満々で朝食少なめにしたのだが、残念ながら平日のお昼はランチセットでコースはなかった。
二人とも自家製パンとサラダのついたパスタランチを注文。連れはヤリイカとニラの塩パスタ、私は鶏とキノコのクリームパスタ。気温が低くて体が冷え切っていたので、リゾットセットについているスープもつけてとお願いした。

若いシェフの作る料理はどれもいい味付けで大満足だった。この味なら、夜のコースを食べに再び両国へ来る価値はある。