[徒然] [食]ごはん日記

新橋の夜は寒かった。T子がメールを送ってくれた住所は駅からけっこう離れていた。
着いた店は向嶋。赤坂の向田邦子の『ままや』の板長をされていた方が開いたお店で、ままやの時の人気メニューもそのまま残っている。T子と私は学生時代、身分不相応にも『ままや』に何回か行ったことがあった。
40分遅れたが、予想通り、奥の個室にはT子とMちゃんの姿だけで男二人はまだ来てなかった。体が冷えてしまったを言い訳に焙じ茶割り焼酎を飲みながら、人参のビリ辛煮やトマトの青ジソのせ、サツマイモのレモン煮など懐かしい料理をつまむ。

私に遅れること一時間、Nやん到着。NやんはMちゃんと初対面でGの交際相手としか聞いてこなかったので、私の義妹だと聞いても状況が把握できずキョトンとしていた。
Gがやっと来たのはオーダーストップの後。食べるものがないのでokeiへ移動。SタクさんやGちゃんも来ていた。
MちゃんとGを引き合わせたのは一年ちょっと前。それぞれには会っていたが、つきあいはじめてから二人揃って会うのは初めて。二人の性格ゆえかしっとりと落ち着いた感じの素敵なカップルになっていた。調子にのって二人のために隠密行動をしていた秘話をバラしたら、「そういうこと、ベラベラしゃべっちゃうの信じられないね」とT子に呆れられた。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、いつのまにか日付が変わっていた。4月上旬に誕生日を迎えたT子とSタクさんのためにオーナーが急遽バースデーケーキを作りテーブルに運んできた。お祝いした後、終電に乗って帰宅した。

出張のため不参加だった連れだが、予定変更で早く帰っており、自分が遅くなる時は電話するのに私は電話しないことに少々ご機嫌斜めだった。okei にいる時、私の携帯にかかってきた兄の声が機嫌悪そうだったので、Mちゃんが心配してメールをくれた。あなたの兄はよくプリプリするし且つブリっ子だが、基本的にはこの粗暴な女を許してくれるとても良い夫ですよ。