ごはん日記

midori-ramao2007-10-06

昼に近所の人気トンカツ屋で私は半ヒレカツ定食、連れはロースカツ定食を食べた。店の前で連れは右、私は左と別れる。連れは友人と待ち合わせしている新宿へ、私は父親と親子二人で谷千根を散策するために電車に乗った。
根津に着き、趣のある路地裏の道を歩く。下町の細い路地、染物屋、洗張屋などの古い看板を掲げたお店を眺めながら歩いているうちにお日様を顔を出してきた。あちらこちらから金木犀の香りも漂ってくる。
さんさき坂に出た所で、ステンドグラスの飾り窓のある喫茶店に入って休憩。昔はかなりの美男美女だったと思われる店主夫婦が丁寧に入れた珈琲を飲みながら、カウンターの方を見ると、平均年齢八十歳ぐらいと思われる老男女が数人座っているのに気づく。その面々の個性的なルックスに驚いた。服装も髪型もかぶっている帽子もすべてアバンギャルドだった。芸術に関わってきた人たちではないだろうかと思いながら、あのような人々が生息してる谷千根のディープさにますます興味がわいてきた。年とってからこの街に住むのもいいだろうなあ。
今日は谷中まつりでお寺で菊まつりもやってるとのことで行ってみたが、寺の境内に置かれた菊は小さく蕾のものも多く期待はずれ。
その後は谷中ぎんざ、日暮里、千駄木界隈をぶらぶらと歩き下町情緒を満喫。
電車で月島に移動し、たまちゃん へ。のれんと提灯を出すと同時に入ったら、「土曜日は19時まで暇ですよ」と貸し切り状態で、御主人にお勧め料理を出してもらう。御主人と可愛いお孫さんとのアットホームな会話に加わりながら、手作りがんも、刺し盛り、ボタン海老の塩焼き、牡蠣のチーズ焼き、さつま揚げ、作りたてのジャンボ焼売などを食べる。父は調子に乗って瓶ビールを数本飲み、ご機嫌状態で月島を離れた。

たくさんの素敵下町スポットに遭遇したのに写真を撮り忘れていた自分のバカバカ。