DVDで観たもの

『天然コケッコー』　★★★1/2☆
コーラスの連載を読んでいたため、ストーリーも相関図も熟知した上で観たので、原作の雰囲気のままで映像化していたのは好印象。漫画を読まないで観た人はどんな印象を受けたんだろう。顔をヨリで撮らない山下監督の手法がこの作品では活きていた。最後にくるりの曲を使うのはお決まりすぎ。
『クワイエットルームへようこそ』　★★★☆☆
クドカンと内田の恋人同士のやりとりの中でうちの夫婦とカブッたところがあったので笑った。同じ趣向の人がいるんだな。主演の内田有紀は頑張ってたが、整いすぎててサイボーグみたいだ。彼女に望むことは一つだけ。「北の国から」がまた作られるとしたら、過去のことは水に流して純の相手を演じて下さい。大竹しのぶの怪演も見事。
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』　 ★★★★☆
サトエリはかなりの自意識過剰なのに自然に装おうとするあたりが生理的に好きじゃなかったが、そんな不気味さを最大限に生かした監督と役にハマッたサトエリに拍手を送りたくなった。永作博美も次女役もそれぞれの方向にいい感じに振り切っていて、その女たちに翻弄される永瀬正敏が対照的に悲哀に満ちているのがいい。ジュエリーデザイナーもいいけど時々映画にも戻ってきてね、永瀬くん。