ごはん日記

midori-ramao2010-07-09

今度はS氏をIに紹介することになった。安定した固い仕事をしてて育ちがよい男性がいいというIの条件にはあう。それでも「社長の息子といっても、雰囲気は番頭タイプでクラシカルだ。女性受けするタイプじゃない。でも誠実だし性格はいいと思う。Iも38歳だし、もう白馬の王子は現れないってわかってるよね。だったら、見た目とか雰囲気じゃなく中身を見てね。一回だけじゃ中身のよさもわからないかもしれないけど」とIにはしっかり釘を刺しておく。
今日はあいにくの雨。仕事で遅くなるIが到着する前に、テンションをあげておこうと、ブリ夫と私とS氏で立ち飲み屋で待ち合わせ。一番先に到着していたS氏はホッピーを飲んでいたので、我々は生を注文し、二杯ずつ飲んでから、近くのもつ焼きの老舗へ。
少ししたらIが到着。乾杯して名物のレバサシを食べる。評判通り旨い。
10分ぐらいして、IがS氏もブリ夫も知らない話題を私に振ってきたり、サッカーの話題になったら、「玉田が好き」と面食いを宣言したり、雰囲気でS氏が気に入ってないんだなとわかる。
あれほど釘をさしたのに、やっぱりあんたは顔とか雰囲気で決めるのか・・・と思いながら、三件目の餃子屋に移動。この時点で、ブリ夫は酔いが回ったらしく、最後のカラオケの前に脱落し帰宅。
私なりにもっと場を盛り上げようと「どうにもとまらない」と「やさしい気持ち」を熱唱したが、チャラを10倍ねっちょりさせたような私の歌い方に、二人の顔に「いきすぎランプ」が点灯しているのに気付きフェード・アウト。
Iは女友達とカラオケにきているかのように、あっさりとS氏をあしらって「もう終電です」とさっさと帰っていった。残された私とS氏。私は前回と今回の引き合わせを総括すべく「・・・どうですか、東京の女性は?」などと切り出しながら、S氏の結婚観を聞き出す。
とにかく、IとS氏が携帯のアドレスを交換しようという話にはなった。1人、帰路につきながら、数年前、T子が言い放った言葉が頭に浮かぶ。「30代後半になっても独身の人間はたいてい自分大好きだからね。自分のペースは崩さないよ」
確かにそうだ。しかしだ。ペースを乱して異性にがんがん向かっていかないと始まるものも始まらないわけで。たぶん、S氏もIも40までには結婚できないだろうなと。おせっかいおばさんも活動停止しようと思いながら歩いた。