ごはん日記

日比谷の高架下にある小さな鮨屋。T子とブリ夫と三人分予約してみた。気になっていた店で、数週間前、T子に知ってるかどうかメールをしたら、T子も前から私を誘って行こうと思っていたとのこと。
当日、店に入ってみたら、カウンターだけのかなり狭い店。酒持参なのも納得。個性的な店主と小池撤平似の爽やか笑顔の息子さんが揃って迎え入れてくれた。ブリ夫が少し遅れるとのことで、まずはT子が持ってきてくれた缶ビールを飲んで待つ。T子が私を誘おうと思っていた理由が判明。この店主がK寄の店に何回かお客として来店しており、K寄が私を誘って行ってみたらと勧めてくれたらしい。この店の雰囲気と店主のキャラクターから数いるT子の友人の中から私が適任だと判断したのだろう。
その後、T子との共通の知人たちの身辺の変化などの話を聞いているうちにブリ夫が到着。早速、店主がツマミを出してくれた。鯖が売りの店だかあって、二種類の鯖の刺身はとても美味しかった。
缶ビールの後は、私が持ってきた宮崎の芋焼酎のお湯割りを飲みつつ、鰯丸ぼし、ししゃも、ハタハタの中から、各自が焼き物を選び、焼いてる間に白子ポン酢、ほたるイカなどをいただく。そして〆は青魚中心の握りと巻物。
ここの店主は裏表がなくズケズケものを言う人で、我の強い女二人の横で大人しめに飲んでいたブリ夫に向かって、私が威圧的と見える雰囲気で語りかけたり、鮨屋の親子が客のカメラマンに撮ってもらった自然で爽やかな写真をみつけ、「あんたもお父さんと撮ってもらいなよ」と言ってるのをみていて「なんなんだ?」と思ったらしく、「母子ですか?」と聞かれた。(そういう時は「どういう関係ですか?」でしょ?)と思いつつも「夫婦です」と答えると、「あんたさ〜あんたさ〜って言ってるから」と返された。まあ、ごもっともだと思ったし、全く腹は立たなかった。K寄の人選は間違ってなかったんだろう。隙間風が身に染みなくなったら、父親を連れてまた来ようと思った。

翌日、聞いた知人の話に関して思うところがあってT子にメールしたら、「そんなことより、あんたの何でも言っちゃうとこ、どうかと思うよ」と返事がきた。
鮨屋の店主も私も今さら性格は直らないので、そのリスクも込みで生きてゆくしかない。