『CODE46』

midori-ramao2004-09-25

人間くさい温かみのあるSFだった。監督は意図してそう作ってるんだろうが、サマンサ・モートンティム・ロビンスの魅力と才能のなせる技でもあろう。
サマンサ・モートンを『ギター弾きの恋』で初めて観た時、なんと愛らしくなんと演技には見えぬ演技をする素晴らしい女優だろうと感激した。
美人でもないし太ってるし飾り気もないのに、こんなに魅力的に見えるなんて。
このラブストーリーを観ていて確信した―――男と女は遺伝子が呼び合って結ばれるのだと。
心や頭ではなく体中で「この人が求めていた相手だ」と感じるのだ。
結末を悲劇的だとは感じなかった。
男に出会う前より、求めてたものが何かわかった女の顔は幸福そうに見えた。
あの女はまた10年かけても外から街へ戻り、男をみつけだすだろう。再び引き離される運命だとわかっていても。
サマンサ&ティム、ロードムービー、SF、音楽・・・好きなものだらけの映画だった。
未来版「さすらいの二人」とも言える。今のところ、今年のベスト。