『ハウルの動く城』


主人公の女の子が魔法で老婆になることと城が火の悪魔のパワーで動くという点は目新しかったが、路線としてはコナンやラピュタに近しく、『千と千尋の神隠し』を観た時のような感銘は受けなかった。宮崎駿は毎回魅力的で愛すべきキャラたち作り出すが、今回は荒野の魔女と年老いた犬がとても可愛かった。宮崎にとって『千と千尋の神隠し』がピークだったとしても、彼が続けられる限り作品を世に出してゆくことは日本にとっても世界にとっても幸福なことだ。