気まぐれな奴

夕刻、猫のフギャーフギャー甲高い声が聞こえるのでベランダからのぞいたら、さすらわズと先日薩摩揚げを奪ったシロクロ猫が睨み合っていた。縄張り争いか?携帯カメラと竹輪を持って下に降りると、私の姿を見るやいなやシロクロ猫は逃げていった。戦い終え一匹残ったさすわズに竹輪をちぎって道に置いたら、近づいて匂いを嗅ぐが食べようとしない。まだ興奮して食欲がないのか?「食べないとまたあいつに取られるよ」と語りかけてると、隣の家から路地裏の魔女が出てきて、私と竹輪とさすわらズをチラッと見てフフンと鼻で笑いどこかへ歩いていった。(そのフフンは何だ?)

いくら待っても竹輪を食べないので諦めて家に戻る。しばらくして下をのぞくと竹輪はそのままでさすらわズの姿は消えていた。予測不可能な野良猫の行動。近くなったと思えば遠くなる。似ている、この距離感、何かに似ている。(By村田雄浩@ちゅらさん)そう、遠い昔片思いしていた相手との関係性に似ている。気まぐれ猫め。