midori-ramao2006-05-11

イスタンブール (トルコ) → 東京
旅行最後の朝食をとりに上のサロンへ。私は寝不足とたまった疲れで食欲がなかったが対照的に連れはモリモリと食べていた。荷物をまとめてフロントに持っておりると、オーナーが居眠りをしていた。起こして荷物をあずかってと言うと「だめだ〜」と冗談を言う。許そう。おまえが予約忘れていたことは責めまい。
ブルーモスクへ。入り口を迷っていたら、「あっちだよ」と親切に教えてくれるトルコ人がいた。モスクの関係者かと思いきや、私たちに付いてこようとしたので、こ絨毯屋かツアー紹介の輩だと気づき必死で巻く。ここがトルコで一番有名なモスクだとしてもモスクはモスク。イタリアやフランスの荘厳華麗な教会とは比べ者にはならない。サラッと流した後、グランバザールへ。
アップルチャイなどはエジプシャンバザールの方がやすいと「歩き方」に書いてあったので、ここもアッサリと流しながらも、可愛いチュニックや可愛いリュックがあったので購入。そのうちに連れが「なんでそんなに物買うんだよ。これ以上物増やしてどうすんだよ」とプンプン怒り出した。
一生懸命なだめ謝りながら、スィルケジへ移動しエジプシャンバザールへ。二人の仕事関係の人々の土産にアップルチャイやピスタチオを買う。からすみもとても安かったのでさらに値切って買った。
昨日、食べられなかった鯖サンドを求めて大橋へ。昼間もやってるか心配だったが、あったよあったよ鯖サンドの屋台。おじさんが目の前で焼いてくれた念願の鯖サンド、野菜も一緒に挟み、塩とレモンをふりかけ、パクつく。おいすぃー!!日本でも塩鯖で作ってみたら同じような味になるだろうか。

義理父や連れの上司にトルコのお酒ラケを買い、ホテルへ向かう。時間にまだゆとりがあったので、ブルーモスクの前のカフェで日記を書きながら、最後のチャイを飲んだ。
ホテルに荷物をとりに行き、トラムへ。鯖サンド一つを二人で分けただけだったので、最後のケバブサンドを食べようと購入した直後、どしゃぶりが降り始める。傘をさし、トラムのコインを買いにゆき、トラムへ乗る。幾度となく乗ったトラムもこれが最後だ。終着駅で空港へのメトロに乗り込む。ホームに「歩き方」を読んでる日本人男性が立っていた。彼も同じ飛行機に乗って日本に帰るのだろう。どんな旅をしたのだろうか。
空港に到着するがさんざん学んだのでカフェに入ることはしない。出発ロビーの階下にスタバをみつけたので、私一人でカプチーノを買いにゆくが、上の階にあがるのにも再度荷物とボディーチェックがあり、カプチーノを持ったまま金属探知器ゲートを通った。
連れがカイマルクで土産物屋にもらった目玉のお守りをいつの間にか無くしていたので、新しく買い足したりした後、搭乗口に入り機上の人となった。
よくあることだが、日本に向かう機内はツアー客の団体が多く、我々の席もツアーの団体客に囲まれた。
旅行中に仲良くなった客たちの会話に飛び交う中にいると、長旅で体にまとわりついていた異国ムードが剥がれおちてゆき、また日本の日常に戻る心の準備ができてきた。
トルコ航空機内食は行きより格段味が落ちていた。よくよく考えてみれば行きの機内食は日本で作られたものであり、帰りはトルコで作られたものだ。その違いなのか。
成田につき二時間ほどの電車にのってる間に週刊誌を読み、三週間の間に起こったことをチェックした。
駅についたら、さぼてんでとんかつ弁当を買って帰り食べた。三週間ぶりの豚肉だ。二人での三週間もの長旅は連れが退職するまでたぶんないだろう。もうコーランの放送で目覚めることもないのだと思ったら少し寂しくなった。