ごはん日記∧酒日記

会社を辞めて飲食店を開く目標に向かって歩み出すokeiのオーナーの大激励会が行われたのが二年前の五月末。彼は去年末にお店をオープンし、今では予約がとりにくい人気店までに成長させた。大激励会を開いてくれた友人たちのために感謝会を催したいとのオーナーの呼びかけに二十数名が集まった。
馴染みの仲間ばかりでなく、４年〜８年ぶりに会う人もいてテンションもあがる。参加予定者が揃った中盤で開店時に参加者の内の有志にプレゼントされたというモエドシャンドンの大瓶を開け、皆でokeiの成功を祝って乾杯。
シェフNくんが腕を奮った前菜（茗荷のピクルスやオリーブは特に美味い！）、毎度絶品ピザ、パスタ、リゾット、牛肉の煮込み（トロトロで柔らかい）をつまみながら美味しいお酒を飲む。調子にのって、断酒の誓いも忘れビールやシャンパンやワインを飲んぢまった。
８年ぶりに再会したＭさんとは昔勤めてた会社が一緒だったが、理由があり向き合って話したことはなかった。Ｍさんは酔ってたどたどしい口調ながらも、現在の悩める心情を語ってくれた。連れと出会う前の私が陥っていた状態に通ずる部分があるように感じた。たぶん、繊細過ぎるＭさんは自分に対しても他人に対しても諦めきれないことが多いのだろう。諦めることを覚えて楽になった今の私を良しとも思わないが、Ｍさんが少しでも今より楽になるよう願わずにはいられなかった。
まあ、そんな深い話をしてたのは３０分ほどで、後は入りつ乱れつワイワイガヤガヤと談笑していた。タケちゃんとはＭとＳの話をするも「こうしてしゃべってても、酒が抜けると全部忘れちゃうんですよね」と言うので、赤い油性のマジックで手の甲に「おまえはＭ男だ！」と書いてあげた。
二次会は十数人でいつものカラオケボックスへ。おなじみサザンにくわえ、４０歳前の歌うSHO-GUN（『俺達は天使だ！』のテーマ曲）や山下達郎に、若手が歌うケツメイシ、レミオロメンなど新旧の曲で踊り歌い盛り上がる中、私は隠し玉の一曲を腰をフリフリ歌う。歌いおわった私にＴ子が「そんな姿みせたら離婚されるよ」と言った。（とっくの昔に見せてるさ）
終電の時間も近くなり、一人、二人と抜けていく中で、明日早いからと帰るＧに便乗して部屋を出た。京浜東北線の中でＧと話してる途中、久々のチャンポンのせいで気持ち悪くなり、グッと喉にこみあげてくるものがあったが必死でこらえた。
最高に楽しい夜だったけど、今度こそ今度こそ、当分酒は飲みませぬ。