ごはん日記∧料理日記

midori-ramao2006-08-16

野菜天麩羅、蕎麦、豆苗と卵の甘酢和え
実家で作った最後の食事。
父親は友人の主治医と60年間三代に渡って散髪してくれた床屋に別れを告げた時、不意にこみあげてきて慌ててその場を離れたらしい。私はもっと感傷的になるかなと思ってたがそうでもなかった。待っててくれる人がいればこそ故郷が恋しくなるのかもしれない。でもお墓の前で「ばあちゃんも一緒に東京にきんさいよ」と語りかけていたら涙が溢れてきた。親戚より濃いつきあいをしてきた父の知人が、「おばあちゃんの月命日には毎月墓参りするから心配しないで」と言ってくれた。
飛行場の待合室に早めに入り滑走路の向こうの青い海原を眺めていた。帰りたくなったら帰って来ればいいさ。