父親たちの星条旗 ★★★☆☆
インディアンの青年が戦争と政治に翻弄され人生を見失ってゆく様が切なく心に残った。後の主役二人は青春ムービー出身なので、どうもその印象が最後まで拭えず共感できなかった。
硫黄島からの手紙 ★★★1/2☆
渡辺謙伊原剛志が演じた軍人が渡米経験のある親米家だったから、イーストウッドはメガホンを取ろうという気持ちになれたのだろうか。そんなに悲惨で暗い戦争映画ではなかったので安心した。嵐の二宮の演技を初めてまともに観たが、けっこう上手なのに驚いた。それと比べて渡辺謙・・・。「りきみ過ぎだってば。もっと力抜かないと二度目のアカデミー賞候補選ばれないよ」と途中、心の中で何度も突っ込む。『はね駒』の頃の彼が懐かしい。
日本軍側、米国側の視点で連作を撮るという試みは面白かったが、イーストウッド作品のベスト10には入らない。