ごはん日記

midori-ramao2010-02-28

昨夜から冷たい雨が降り続いている。天気予報では午後から晴れるらしい。そんな最悪のコンディションの中、東京マラソン当日を迎えた。ブリは都庁から一緒に来てくれと言うが、この雨の中を何時間も待たされるのはかなわないので、勘弁してと送り出した。私はパシュートの決勝戦を見てから家を出た。10kmに出場する友人を応援するT子らがいるはずの竹橋に到着。
だれもまだ着いてないので、携帯で兄貴とブリ夫の5km通過タイムがアップされるのを待つ。フルマラソン数回目の兄貴はもうすぐ通過するはずだが、大勢の中では判別がつかない。T子やA子夫婦が到着し、皆の友人たちが通過するも、なかなかブリはやってこない。スタート地点で後方グループにエントリーしているので時間がかかっているのはわかるが、T子も「もう通過したんじゃないか」というので、次の応援ポイントに移る前に皆で記念写真をとっていたら、ブリ夫が、こっちを見ながら走ってきたのが視界に入り、慌てて手を降り名前を呼んだ。
それから、三田で応援するA子夫婦と電車に乗り、私はブリと約束している品川へ向かった。品川に着いて、携帯で確認したら、兄貴は5km20分強ペースですでに品川は通過していた。折り返し地点付近は、やたら人が多く「三田で応援すればよかった」と後悔するも、ブリ夫がどんどん近づいてきているので、人ゴミをかきわけ必死で前に出たら、関西人の若い女の子に「おばさん〜」と文句を言われた。折り返す直前のブリ夫を見つけ、また大きな声で名前を呼ぶと、ブリ夫は笑顔を返してきた。
今度は浅草の折り返し地点で待っている約束なので、電車に乗ってむかうも、やはり兄貴はとうに浅草を通過していた。時間に余裕があるので、ドリンク無料券を配っていたデニーズに入り、軽くお昼を食べ、ブリ夫通過予定10分前に下に降り、応援ポイントを探した。ブリ夫をみつけ名前を呼んでアイコンタクトをして、また移動しようとしたら、後ろにいた地元のおばちゃんらしき二人が「○○君っていうの?追いかけて応援してるの?えらいねぇ」と話しかけてきた。そしてすぐ近くにいる別のおばちゃん二人は、チアガールの格好をして応援している若い男の子を「チップどこにはさめばいいの?」とからかっていて、言われた男の子は「僕ら、そんなんじゃないです。純粋に応援してるだけっす」と必死で逃れようとしていた。
日本橋あたりでもう一度応援しようかと思ったが、ゴールお台場がどんな感じかわからないので、新橋に行きゆりかもめに乗った。隣に座っていたお母さん、子供二人、おばあちゃんの家族は走っているお父さんを応援しているようで、「7時に大宮出てからどんだけ電車乗ってんだろう」と疲れた表情で苦笑していた。
ビックサイトの脇のゴールに向う道が行く人、帰る人でいっぱいいっぱいになっていて、なかなか前に進めず、間に合うかどうか不安になったが、携帯を見ると、さすがに35km過ぎたあたりからブリ夫のタイムも落ちているようで、ゴール前の応援ポイントについた時点ではまだ40kmを通過してなかった。兄貴の方は1時間以上前にすでにゴールしていた。
ゆりかもめに乗ったあたりから雨があがり、陽が差し始めた。もうそろそろブリ夫が来るなという頃に博多花丸の大吉が走ってきて、沿道で応援する人たちに「アタックチャンス」を何度もサービスしていた。
やっと走ってきたブリ夫はさすがにバテた顔をしていたが、ネットタイムで4時間30分ぐらいだったから、自分の目標の五時間切ることができてよかったと思った。
また牛歩状態でビッグサイトに戻り、携帯の電池が切れそうなのでこちらから、着替え終わったブリ夫を見つけようと、参加者の出口で待っていたら、参加者たちは皆、ツルッとしたいい顔で出て来た。予定では、兄貴と合流して祝杯をあげるはずだったが、津波の件で急に会社に行かなければならなくなったので、我々二人で地元に戻り、駅前の居酒屋でビールを飲んで帰った。ブリ夫はすぐにベッドに倒れこみ、走ってない私もさすがに応援疲れして、ソファーで転寝した。