ごはん日記

日本→英国

20年ぶりのツアー旅行とヴァージンアトランティック。9時に成田空港北ウィングの集合場所に行ったら、二十数名のツアー客が集まっていた。平均年齢は26、7歳といったところで、50代ぐらいに見えるツアコンを除けば、T子と私が最高齢だ。
寝袋やら長靴やらマットやら、キャンプグッズを含むかさ張る荷物を持ってチェックインしたが、きつそうなカウンターの女性に荷物の重量オーバーだの機内に持ち込む手荷物の重量がオーバーだのキーキー言われ、荷物を入れ替えたり四苦八苦した。
ポンドに両替してから、出国審査をして機上の人となる。日本食もしばらく食べられないので松花堂弁当を選んで食事をとった後は、『シャッターアイランド』、『シャーロック・ホームズ』、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』を立て続けに選んで観た。『シャッターアイランド』は暗いタッチと頻繁に挟まれるフラッシュバックが、エコノミーの座席で小さな画面を見続ける窮屈さをますます強めてくれた。『シャーロック・ホームズ』、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』は語るには及ばない作品だった。私の面白くなかったというプレ情報を踏まえ『アリス・イン・ワンダーランド』を観たYちゃんの「面白かった」という感想に、この映画は汚れているかいないかの踏み絵なのではと思ったりした。
13時間かけてヒースロー空港に到着してみたら、ロンドンは珍しく快晴で暑かった。
バスでケンジントンにあるホテルに行き、部屋に荷物を置いて、ホテルの前でT子の10歳からの友人でロンドン在住20年のAちゃんが運転してきたプリウスに乗った。

まずはAちゃんがシングルマザーをしながら働いて買った一軒家に行き、シャンペンで乾杯。部屋や庭を見せてもらってから、我々の要望でオススメのパブに連れていってもらった。そのパブには大きな中庭があり、たくさんの客がドイツ×ガーナ、セルビア×オーストラリアの対戦をTVで見ながら、ビールを飲んでいた。
我々もビールとフィッシュ&チップスを買い、色々話しながらロンドンの日がまだ沈まない夜の雰囲気を楽しんだ。

日頃、噂には聞いていたAちゃんは明朗快活かつ大胆、でも根底はしっかり真面目な「打てば響く」女性で、しゃべっていて非常に気持ち良かった。
もう一軒パブをはしごしてから、お互い明日も早いのでと10時ぐらいに解散して電車に乗った。ウィンブルドンの駅でロンドン名物黒タクに乗り、ガクンガクン揺れながらホテルに戻った。
明朝はいよいよグラストへデッパツ。