ごはん日記

midori-ramao2010-07-29

ブリ夫、フジロック12回目。私、8回目。まさか、苗場でキャンプをすることになるなんて思ってもみなかった。グラストでのキャンプ四日間で、「キャンプそんなに悪くないじゃん」という気持ちになり、そのまま勢いで苗場でも初キャンプを試みることになったのだ。しかし、グラストと苗場が大きく違うところは、キャンプ設営の場所。どこまでも平坦なグラストに対し、苗場は斜面である。
1週間前、美容院に髪を切りに行ったら、フジロックで一回だけキャンプをした経験があるという助手の青年が、斜面のテントで寝ることの辛さ、2、3時間並ばないとシャワーを浴びれない辛さを、トクトクと語ってくれたおかげで、急に心配になってきた。
ただ、我々には救いがある。それは、用事でフジロックに参戦できないT子が貸してくれた湯沢のマンションの鍵だ。いざとなったら、そこに逃げこめる。
前夜祭から苗場に行くのも初めて。長野に転勤して早8年になるYちゃんの車は往路ではアテにできないので、ヤフオクで落としたテントやマットや寝袋をカートに縛り、東京駅に向かい、19時頃発車の新幹線に乗った。
駅弁と冷蔵庫に残っていたとうもろこしを茹でたもので車中夕食。
20時半頃、越後湯沢到着。外に出たら小雨。苗場ゆきのバスに乗る。ゲートに到着し、ゴアテックスに着替え、チケットとリストバンドを交換してもらってから、キャンプサイトへ移動。
覚悟はしていたが、下の平らな部分どころか、下部半分はすでにテントで埋まっており、カートを引っ張りながら、空き地をめざして坂道を登る。キャンプサイトのゲートから15分ぐらい上ったあたりにようやく空き地がみつかったので、寝転んでみて比較的傾斜が少ない場所にテントを設営し初めた。この時点でも小雨は降り続けていた。
テントを設営し、荷物を運び入れたところで、Yちゃんから到着し、リストバンドを交換したと連絡があったので、マットを膨らませるのはブリ夫に任せ、私が迎えに下山。
しかし、ゲートでいくら待ってもYちゃんが現れない。携帯を鳴らしても出ない。電話があってから一時間以上経ってやっとYちゃん登場。なんとフェス会場ゲートまで行って戻ってきたとのこと。10回もフジロック@苗場に来ているのに、キャンプサイトの位置を間違えるなんて、Yちゃんらしいなあと思いつつ、一緒に坂道を登る。テントではブリ夫が1人でマットをセットし終えていた。戻ってすぐに寝られるように準備してビールを飲みに降りる。この時点で23時半過ぎ。いつの間にか雨はやんでいた。前夜祭はもう終わっているがオアシスには入れるかとキャンプサイト入り口のスタッフに確認したら、「オアシスは5時までやってる」とのこと。その言葉を信じてゲートまで歩いていったら「前夜祭は終わったので、もう入場できません」と言われた。
仕方なくリストバンド交換場所前の屋台村に引き返し、とりあえずハイネケンで乾杯。モツ焼きをつまみながらビールを二杯ずつぐらい飲んでまた斜面をあがる。坂道を行き来してすでに太ももが痛い。
テントについて、寝支度をする。期せずして、すぐ近くにトイレと水場があったのは幸運だった。ゆるい傾斜に立ったテントで安眠はできるだろうか?と思いながら寝袋に入った。