midori-ramao2010-09-12

お昼前、Gのお母さんの絵が出品されている展覧会開催中の上野の森美術館へ。入り口にGのおばあちゃまの姿。人と待ち合わせているとのこと。90過ぎているとは信じられないしっかりした立ち姿とモダンな服装。しかも一時間前から来て美術館内を回ったらしい。73のわが父の方が老いているのは明らか。挨拶をして展示場に入ろうとするとGのお母さんが登場。
一ヶ月前に誕生した孫の話をしたら、「Mちゃんのおっぱいがたくさん出てねー。おっぱいピューピュー!おっぱいピューピューよ!」とアクションつきの大きな声で嬉しそうに話し出す。足早に展示場を廻り、最後にもう一度お母さんの大作を見に行くと、おばあちゃまや、待ち合わせしていたお母さんの従兄弟も絵の前に集まっていた。
お母さんの絵の横には、台がおいてあり、スウェーデンの日本人作家展で展示中の別の絵の資料が置かれていた(たぶん本人の強い要請があって台は設置されたのだろう)その資料や絵の説明を本人がしてくれたが、絵の上部にある太陽のような部分に人影のようなシルエットが描かれていたので、「このカゲは・・」と聞いたら「ハゲ!?ハゲ?!」と大きな声で聞き返してきた。図書館や美術館で大きな声を出さないという常識なんか関係ないのだ。
30分後に大宮の両親も来るということを知り、メールして一緒に昼食をとることにした。美術館の隣のビルの韓国料理屋に入り冷麺を食べている時、「絵を見た後に日比谷で映画を観る予定だ」と聞き、我々も便乗することにした。お父さんたちはトルストイ夫婦の物語『終着駅』を観る予定だったが、私が観たかった『瞳の奥の秘密』に急遽変更してもらう。時間があるので、映画館の前で待ち合わせることにして、銀座に移動し、前売り券を捜すもどこも売り切れ。劇場で四人分のチケットを買い、シャンテでお茶をして時間を潰した。
劇場に入って席についてから、六十歳以上は1000円で映画を観られることに気付く。二人に1600円も損をさせてしまった。
瞳の奥の秘密』はアカデミー賞外国語映画賞を取っただけあって、見ごたえのある作品だった。アルゼンチンを舞台にした映画を観る度、たまらなくアルゼンチンに行きたくなる。
映画館を出た後は、両親たちが二人で行く予定にしていたこちらのお店へ。二軒並んでいるドイツ料理屋で、片方には何回か入ったことがあるがこちらの店にはなぜか入ったことがなかった。アイスバイン、ソーセージ、ジャーマンポテトをつまみながら、ピッチャーに入った美味しいドイツビールを何杯か飲んだ。
両親のおかげで、有意義な休日を過ごせた。