ごはん日記

midori-ramao2012-12-02

箱根旅行一日目。今回の旅行は私にとっていわば家族サービスだ。近頃、仕事のストレスが溜まっているブリ夫の希望通り、ハイキングを含む温泉旅行である。12月に入ってハイキングなどいけるのか心配だったが、ブリ夫が本で調べて大丈夫とのことで決行された・・・・が。
レンタカーのセットが8時開始だったので、箱根に到着したのが11時頃。ハイキングコースの入口に行ってみると地図に書いてある駐車場がない。駐車場を求めて彷徨っていたら、もう一つ先の登山道の駐車場に停めることになった。そのせいで4時間のハイキングコースが5時間に変更された。
登り始めたら、もうそれはハイキングではなく、岩山を登る登山。これがずっと続くのかと思うと耐えられず、私は途中下山も考え始めた。1時間ほどしたら傾斜のゆるい道になり安心するが・・・ふと考えたら、5時間コースというと、16時半頃に下山ということになる。16時半は日が落ちて暗くなり始める頃だ。遭難の二文字が頭に浮かぶ。これはもう休んでいられない、死活問題だと思い、頑張って前に進む。前半はすれ違う人もたくさんいたが、二時間過ぎた頃には誰にもすれ違わなくなる。もちろん、我々を追い抜かしていく人など誰もいない。誰もいない山道を歩き続けていたら、小さなごま塩のような雪が降ってきた。遭難という文字が頭から離れなくなり、苦しいながら休みたいのも堪え、必死で山道を登った。そんな状況なのに、ブリ夫は「きもちいー」と北島のように叫び、「大丈夫、暗くなったら、俺のスマホのライト使って降りればいいから」などとたわけたことを言うので、バカの言うことは無視して前に前に進む。
頂上近くになったところの道端で持ってきた弁当を数分で食べる。急いで食べて梅干しおむすびが喉に詰まった。
それからは時間との闘いである。とにかく一心不乱で歩き続け、頂上に到着。頂上で我々の前を歩いていたらしい4人組に出会い少し安心するも、ゆっくりする暇などなく、すぐに下り始める。フジロック前に登山シューズを買っておいたおかげで、前より山下りは楽になった。
16時過ぎに麓に下り、やっと一息つく。五時間、五分休憩取った以外はずっと歩きっぱなしのきつい行程だった。
箱根の町にも雪が降っていた。別荘地に間違って入ったために、バス停にたどり着くのに時間がかり、やっとバス停に着くも、駐車場方面に行くバスは45分後。雪の降る中、ずっと待ちながら、タクシーが通ったら手を上げようと思うも、空車は通らず。結局、50分近く待ってバスに乗れた。
車に乗って強羅の旅館についた時は、体の芯まで冷え切っており、「お食事の用意ができています」と言われても、まずは温まらないとビールも飲めないと、大浴場に飛び込む。心身ともに緩んだところで、ビールを飲みながら夕食を取った。
21時頃、貸切の露天風呂に入りに行く。車に荷物を取りにいったブリ夫が、「駐車場にでっかい猪の親子がいてゴミ箱をあさっていたので近づけなかった」と帰ってきた。そんな旅行一日目であった。