midori-ramao2006-04-26

イスタンブール (トルコ) → カサブランカ → マラケシュ (モロッコ
AM3:00。晴れ。外のゴミ回収車の騒音で目覚める。お腹が空いたので日本から持ってきたクッキーをボリボリ食べていたら、今度はその騒音で連れが目覚めた。二度寝して5:00起床。高い部屋だけにシャワーのお湯の出はいい。朝食は8:00からなので出発前に食べられず、7時前に荷物を持ち下へとおりる。昨晩頼んだエアポートシャトルバスの件がうまく伝わっておらず、直前に連絡してもらいバスが到着。バスは中心街のホテルをまわり、6,7名の客を乗せ空港へ。いかにも人なつこそうな運転手は私達には「アイ ラ〜ブ ジャパン」と言い、OGには「オージーフラワーズ!キィーウィー」とベタボメ。きっと宇宙人が乗ってきても宇宙を誉めるに違いない。
空港に着いたら、朝食を取るためカプチーノを売りにしてるカフェに入る。値段を見ないで注文したらパニーニ×2、カプチーノ×2でなんと33YTL。高杉で目眩がする。成田より高いって信じられます?カフェの隣の席にいかにも「できます」といった感じの美しい白人がノートパソコンを開いている。「才色兼備」とはこういう人の為にある言葉だ。チェックインの後、帰りのリコンファームをしようとするがインフォメーションでもカウンターでもリコンファームという言葉が通じずできなかった。今までどこの国でも一発で通じたのに恐るべしトルコ人
そんなこんなでモロッコ行きの飛行機に乗り込んだ。トルコ航空は出発が30分以上遅れるのが当たり前のようだ。前方に全身をレモン色の服で着飾った太った女性が座っていて、連れが「レモンガスの女」と命名した。『ディックとジェーン-復讐は最高』などの映画を2本上映していたがヘッドホンの音が良くないので諦めた。やれやれ。
カサブランカムハンマド空港到着。入国審査が厳しく時間がかかる。入国カードの“モロッコでのアドレス”の部分でFEZ、MARACASHと書いてしまった為、頑固そうなオヤジに「通せない。ポリスにゆけ」と拒まれる。カサブランカではない街の名前を書いたからか?と慌てて「CASA〜」と書き直し、今度は若い兄ちゃんのカウンターの列に並んだらあっさりと通れた。到着口で両替し搭乗階でリコンファームとモロッコでのルート変更の為、航空チケット変更をしようとしたらモロッコ航空の黒人スタッフに(チラッとみて)「これはトルコ航空の券だ。ここでは変更できない。トルコ航空のオフィスはモロッコにないからムリだろう」と言われる。トルコ航空の飛行機が発着している所にカウンターがないはずがないと必死で捜すと、一番端にトルコ航空のカウンターを発見。しかし今度は「うちでは予約入ってない。モロッコ航空に行け」と言われてしまう。再度モロッコ航空に行くと、今度は巨漢の女性スタッフが時間をたっぷりかけて変更してくれた。最初の黒人スタッフは何だったのか?
空港での想定外のロスタイムに焦りながら市内へ向かう列車に乗り込む。空港のすぐ側のスラム街が続く景色を眺めて、ようやくモロッコに来たのだと実感が沸く。カサブランカのCASAVOYAGE駅からマラケシュ行きの列車に乗り換える。電車内は満席で座れず。しかも狭い通路は人がよく行き来するので立っているのもひと苦労。1時間過ぎた頃、近くの席が空きやっと腰を降ろす。コンパートメントには数人のモロッコ人がいて皆が無口。ガイドブックに「モロッコの電車では置き引きがあるから寝るな」と書いてあったのだが、ついつい居眠りしてしまう。寝てる私を見ながら連れは必死に起きていたらしいが途中やはりウトウトしてしまったとか。
20:45マラケシュ駅到着。メディナ(旧市街)までバスに乗ろうとしたが駅前は暗く乗り場もわからない。人もどんどんいなくなってくるわで急に不安になり、プチタクシーをつかまえて乗る。メディナの中心地フナ広場に到着し、最初に行ったホテルに空室がありチェックイン。それから広場に出て屋台で食事。魚フライは骨が多く今ひとつ。初めて食べるアラビアパンも固かった。シシカバブが一番マシな味だった。ほとんど食べないで残していたパンを物乞いの親子が「くれくれ」とせがむので手渡した。0時を過ぎてもドンドコと太鼓が鳴り賑わい続ける眠らないフナ広場を後にし、私たちはホテルに戻り眠った。