midori-ramao2006-04-29

ワルザザード → カサブランカ → フェズ (モロッコ
4:00ホテル出発。ガイドのアリが頼んでくれたTAXIがホテルの前でちゃんと待ってくれていた。空港に向かう途中、暗い街中を見渡したがTAXIどころか車はほとんど走ってなかった。頼んでおいて良かったけど、昨日アリが提示したタクシー代15DHは50DHの聞き間違えだったと降りた際判明。どうりで安いと思ったんだよな。
待ち時間がたっぷりあったので空港のカフェへ。コーヒー1杯出すのに時間がかかり私達も他の仏人乗客もイライラ。パリや東京のカフェじゃ考えられない待ち時間だもんな。
ワルザザードを飛び立った飛行機はカサブランカ空港に6:50頃到着。今回はすんなりと出口へ。この国のチェックは厳しいんだかゆるいんだか。トルコ航空カウンターへリコンファームに行くが開いてない。カフェで朝食のカフェオレとバケットサンドを注文するがチーズ入りと云ったのに違うものが出てきた。モロッコ人と仏人しかいないこの国では仏語を話せない東洋人は微妙にぞんざいに扱われている気がする。
FEZへ向かう飛行機へ乗り換える為、搭乗待合室で2時間強待つ。ようやく搭乗できるかと思いきや同じ搭乗口がマラケシュ行き搭乗客とかぶっていて大混乱。他にも搭乗ゲートはあるのにどうしてここだけ集中させる?何と非合理的だろう。やっと乗ったFEZ行きは小さめのプロペラ機。どうやらカサブランカFEZ間を飛行機に乗るのは仏人かセレブなモロッコ人だけのようでバックパッカーな上にしかも東洋人の我々はかなり浮いていた。
FEZの空港は新しくてとてもきれいだ。出口ゲートでパスポートを見せてたら、連れは係員に「君はアラビア語を話せるだろ」とからかわれていた。ここでも濃いイスラム系の顔のおかげでエピソードがひとつ誕生。空港の駅でbusに乗ろうとしたが停留所が見つからず、通行人に聞いても皆返答があやふや。諦めてTAXIに乗った。「地球の歩き方」にはTAXIでスークまで30分とあったが半分の15分で到着。ユダヤ人街をホテル探して歩いていたら一人のモロッコ人が「安いホテル紹介するよ」と声をかけてきたのでついて行くとブー・ジュルード門近くのボロホテル。安いしボロなりにも雰囲気があるので宿泊することにした。チェックインを済ませるやいなや絨毯屋へ連れて行かれる。連れが「我々は何も買わない!」と言うと「OK OK」といいながらミントティーを出してくる。「サハラ砂漠のツアーに行かないか?ここから5時間で行ける」と砂漠の写真を見せられたがこちらも断った(日程的にも無理だし)。

荷物を部屋に置き、洗濯してからメディナへ。まずはメディナ入口あたりの欧米人のたくさんいるちょっと高目のレストランでランチ。ここのアラビアパンはフナ広場の屋台で食べたものと違って柔らかくて美味しかった。「歩き方」通りメディナへ。第一印象は汚いヴェニスといった感じ。我々が通るとあちこちの店のモロッコ人が「こんにちは!」「ジャポン!」などと声をかけてくるが、想像してたよりは客引きはしつこくなかった。昨日まではなかなか出会わなかった日本人もGWに入ったせいかポツポツと見かけた。
細い道を歩いてる途中、銀のポットを大切そうに持って歩いている5,6才の少年と会い、後ろ姿がワカメちゃんカットだったので「おかっぱ〜おかっぱ〜♪」と歌ったら「おかっぱ?」と正確にヒアリングして聞き返してきたので可愛かった(後でその少年の写真を撮れば良かったと後悔した)。メディナの主要ルートを一周した後は明日のカサブランカ行きのバス・チケットを買いに新市街までテクテク歩く。これが思ってたより長い道のりでかなり疲れた。この日はどうやら地元のサッカーチームの試合があったようで駅周辺は興奮したサポーターが大騒ぎしており、警官もたくさん出ていた。新市街で一番にぎやかだというムハンマド5世広場のカフェでコーラを飲む。この国のカフェのほとんどにはメニューが無い。なぜならドリンクの種類はコーヒー(ネスカフェ)とミントティーとジュース類しか無いからだ。若者通りでモロッコではトレンディーな雑貨屋に入り、60DHのスカーフを1枚買ったがレジが長蛇の列。店員がスムーズじゃないし、列ができたからといって他の店員が手伝いに来るわけじゃない。モロッコにおいてはどの店でも店員がもたついているのだ。目的のチケットを買いに入ったCTMバスターミナルのデブ係員も我々が行き先を言っているのに、手を休めて通りかかったスタッフとおしゃべりしたりする。モロッコ人はサービス業の何たるかを知らないと説教をたれたくなってきた。そんなこんなで疲れて、プチタクシーでメディナの宿まで帰り、買って帰ったバケットを1/4ずつ食べて寝た。