ごはん日記

midori-ramao2007-11-04

松本二日目。ホテルの朝食が不味かった。ネットじゃ「朝食は合格」って書いてあったんだが・・・低いよ、合格ライン。
ホテルをチェックアウトし上高地へ。山道を上がっていくとあたりの景色は見事な紅葉のグラデーションに変わっていった。上高地はマイカー規制中のため、途中でバスに乗り換え、河童橋近くの駐車場で降りる。山の空気はさらに冷たく気温も10度を下回っている。パーカーを買って正解だった。
河童橋脇の食堂で、名物の山賊定食を食べた後、川沿いの道を歩き始めた。せせらぐ水は一点の濁りも無く透明で、陽の光に照らされた山々は神々しい。美しい景色に見とれながら歩いていたら、後から来る人来る人にどんどん追い抜かれていった。
 
一時間半後、明神池に到着。池のほとりに茶屋もやってる旅館が二、三軒あったので、一番人気のない店に入って珈琲を注文。一組の夫婦が炭火で焼いたばかりの岩魚を食べていた。古い木造家屋の静かな空間で柱時計の時を刻む音を聞きながら、連れがゆったり珈琲を飲んでいたら、ダダダダッという荒々しい音が静寂を破った。それは私が奥のトイレから戻ってきた足音。「育ちの悪い人間はこれだからイヤ」と思ったらしい・・・・おとーさん、あたし、育ちが悪いんだってさ。

「この先の徳沢まで行きたい」と駄々をこねる連れを「まだ風邪引きずってる状態だから、勘弁してよね」と懐柔して、今度は対岸の道を一時間かけて戻った。
松本市に戻り、別のホテルにチェックイン。今度のホテルは三ヶ月前にオープンしたばかりですべてが新しくて気持ちいい。ここなら朝食も期待できそう。
駅前の炭火焼き屋に入り、熱燗と焼酎お湯割りで冷えた体を温め、朴葉焼き、葱焼き、おでんなどをつまんだ。

ホテルに戻って、マオちゃんのフリー演技を観た。マオちゃんのスケーティング技術は去年より確実に向上していて安心して見ていられた。まあ、ニュースで逆転優勝したこと知ってたからなんだが。温泉風呂に入り23時頃就寝。
温かいベッドに入った後も、上高地のキーンと冴えた空気が体の芯に残っているような気がした。