ごはん日記

midori-ramao2009-04-27

二日目も、今にも泣きだしそうな曇り空。かつ寒い。旅館でごはんを三杯ずつほどおかわりして出発。
向かう先は、桜の終わった吉野山。奈良の電車の急行は停車駅を二、三つスルーするだけで普通とそんなに変わらない。1時間半ほど電車にゆられ吉野山に到着。ロープウェイに乗ってついた山の上の印象が高尾山とよく似ている・・・が、平日の高尾山と比べ人は全くいない。吉野葛で作ったお菓子や柿の葉寿司を売ってる茶店は開店休業状態だ。
竹林院まで登って庭園を眺めてから、ウグイスの鳴き声と新緑を楽しみながら、山道を下っておりた。
また電車に乗り飛鳥村へ。駅前にぽつんと建っているうどん屋に入り昼食をとる。おでんと、かやくご飯のついたうどん定食を注文。関西のうどんは澄んでいてダシが効いて旨い。おでんも旨い。

近くのテーブルに四人家族が入ってきて、うどんを注文するが、おばあちゃんのうどんだけなかなか来ない。おばあちゃんはイライラもせず気長に待っていたが・・・
店主「おばあちゃん、手打ちうどんだから一人前だけ今打ってて時間かかります。蕎麦ならすぐできるんやけど・・・」
おば「なら、蕎麦でいいわ、キツネ蕎麦で」
(時間経過)
店主「おばあちゃん、お待ちどうさん。お詫びにお揚げさん特別大きくしといたよ」
息子「(間を入れず)大きすぎるわ!」
小中高と土曜の昼食に、吉本新喜劇を見ながらキツネうどんを食べていた記憶がよみがえった。自分のベースは間違いなく関西圏で培われたものだ。飛鳥の小さなうどん屋で我がルーツを再確認。
食後は駅前のレンタルサイクルで自転車を借りて、田園の中の聖徳太子ゆかりの場所や飛鳥文化の残る遺跡を巡った。途中で道端にニョキニョキとタケノコが生えていたので、1本掘ってハンカチにくるんで持ち帰ることにした。

石舞台や飛鳥寺などを巡ってたら、とうとう雨が降ってきたのでお土産屋に入り、「ポンチョないですか」と聞いたら、おばちゃんが「ないです。でも通り雨やからすぐやみますよ」と言うので、しばらく雨宿りしていたら、おばちゃんの予言通りすぐにやんだ。

隣の駅で自転車を返して、奈良に戻った。二日目は小さなホテルを予約したのだが、歩いてみたらけっこう中心から離れていた。荷物を置いてバスで繁華街に戻り、串揚げ屋でしこたま串揚げを食べた。

旅でついたぜい肉に関しては旅の後で悩めばいいのだ。