ごはん日記

midori-ramao2010-06-26

耳栓のおかげでよく眠れた。マットを持ってきたのも大正解。6時半頃起きあがったら、T子が「今日こそ早めに出てシャワーを浴びよう!」と鼻息も荒く言うも、私はシャワーに関しては諦めていたので、T子は一人旅立っていった。我々夫婦は隣りのキャンプサイトの水場にゆき、蛇口から出る水で朝シャンをすませ、テントに戻り、ムーニーちゃんのウエットティッシュで体中を拭いた。1時間後、T子が戻ってきて「食事の屋台にお湯を優先して供給するのでシャワー使用不可です」という理不尽な通告を受けたと話した。そして我々と同じように水朝シャンしに出て行った。その30分後に遅れて起きたYちゃんが水朝シャンをしにいったらすでに水場は長蛇の列だったらしい。
ホットサンドとコーヒーを買ってきてテントの前で朝食。今日もピーカン。ゆっくり用意してアザーズに向かう。ロックに明るい50代知人に相談してどのステージを見るか下調べしてきたT子の希望を今日は優先することにして、まずはReef。そしてその後はJackson Browne。さすがに渋いセレクト。

今日の日差しは特に強く耐えがたく、私が三人から離れて日陰を探しに歩いたが、ほとんどの日陰は英国人に占拠されていたので、仕方なくアイスキャンデーを売る車の陰で、アイスキャンデーの空き箱の横で涼んだ。
Jackson Browneを途中で切り上げ、また未知のエリア探索しに出かけた。我々のキャンプサイトから一番離れた場所にあるShangri-Laというゾーンを目指しながら歩き、まずは途中のAvalonというエリアに立ち寄った。ビールを買うためにやっと見つけた木造コテージ風のBarに入ったら、日差しを避けるために30代以上の大人たちが所狭しとくつろいでいて、なかなか四人が座る空間がなく、場所探しは女二人、ビール確保は男二人と手分けすることになったが、場所が確保できても男二人がやってこない。30分ぐらい待ってやっとビールが飲めたが、どうやらビールを買い求める客に対しBarの店員の数が足りてないどころか、途中で店員はどこかにいなくなったりで注文ができなかったらしい。
やっと一息ついてしゃべっていたら、近くにいた50代ぐらいの男性が話しかけてきた。彼の友人がこのbarやこの付近の建物を作り、フジロックでも同じようなものを作ったんだよと言うので改めて見たら、オレンジコートにあるタバコ売店&喫煙ゾーンの建物とよく似ていた。彼はDance Musicが好きらしく明日のSystem7をプッシュし、そのステージでまた会おうと言って去っていったが、去年のフジで雨に打たれながらSystem7を見たので行かないなあと思いつつ笑顔を返しておいた。

また歩き出し、この会場では珍しい木道を通り抜けるとそこにはアジアの歓楽街をイメージして造られた面白い空間、Shangri-Laがあった。歓楽街だから日中は閉まっているところが多かったが、営業している屋台もタジン専門店とか美味しそうな店が並んでいた。

連日、牧草地をずっと歩き続けているので、さすがに足がかなり重くなってきた。一番体力のない私の足を動かすのは食欲しかないと自分で判断し、「昨日の石焼PIZZA屋でブルーチーズのPIZZAをつまみにビールを飲むためなら歩ける」と言って、あのヘブン的な広場に向かってまた歩き出した。
そして広場に到着し、PIZZA二種類とオーガニックなカレーライスを食べながらビールで、かなり遅い昼食となった。ここは相変わらずいい雰囲気で、大きな風船の下敷きになろうとそれを追いかけてゆく子供たちや(下の写真は子供たちと同じ精神年齢で風船の下敷きになってる私。)、ステージで始まった男女四人のモダンダンスなどを眺めながらかなりまったりしていた。

まったりしながら、私から「夜のShangri-Laに行ってみようよ」と提案。最初で最後のグラストかもしれないと思うと、疲れた体にも鞭打とうという気持ちになるのだ。

その後はすぐ近くのThe Queen’s Headに移動し、Holy Fuckのステージを見てから、次はAcousticステージに移動し、Nick Lowe。疲れたので牧草の上で寝ていてしばらくしたら「Shangri-Laに行こう」と起こされる。ボーッとしながら三人について歩いていたら、Shangri-Laの手前にあるArcadia、The Common、Block9というゾーンを通ったが、サーカスのような大掛かりな空中芸を披露していたり、オートバイショーやスタンダップ・コメディアンのステージがあったり、荒廃した雰囲気のオブジェや建物が並んだ空間があったりと元は牧場であることを忘れてしまいそうなムーディな異空間に次々と遭遇し、「グラストすごいなあ」と皆で感動。

そして再び行きついたShangri-Laは昼間とは全く雰囲気が一変していた。まず、目に飛び込んできたのは『犬顔芸者』というネオンが光る建物で、二階のテラスでまさしく犬顔芸者に扮した白人女性が客寄せをしているので、中に入ってみた。Barの横に『わんわん』という日本語の書かれたステージがあり、男女二人がギターを抱え演奏の準備をしていたが、見ないで外に出た。

他にも刺青をしている人しか入れない女性が踊っている影だけ見える建物があったり、テクノ系のDJブースもいくつもあってたくさんの人たちが踊っていた。

一緒に踊る体力はもう残ってなかったので(私とYちゃんは)、そこから歩いて45分ぐらいかかるであろうテントに向かって帰路についた。