ごはん日記

midori-ramao2010-06-27

目覚めてすぐに水朝シャンをしに行って、その後、屋台で朝食。早いものでもう最終日。今日も天気はいいが、日差しも昨日ほどではなく風もあり快適。
テントを出ようとしたら近くにI氏の姿があったので、bourbon streetというステージが地図に乗ってないが場所がどこか聞きにいったが、26回目にしても知らないらしく「ところでbourbonの言葉の由来知ってる?」と話をすり替えられそうになったのでかわして出発。
まずはT子が観たいものがあるというWest Holtsというステージへ。T子のお目当ては2番目のバンドだったが、トップ・バッターのDizraeli and the Small GodsはジャジーなメロディにのせたHIPHOPで、期せずしてたのしい音でとてもよかった。
案内所でbourbon streetの場所を聞いて移動。グラストは物販の屋台も充実しているので、T子と二人で何軒か先の洋服屋で買い物。男二人はその間、ビールを飲んだり、よく列ができているビーガン・バーガーを食べたりしていた。買い物を終えてからbourbon streetのbarに併設されているコーヒー屋に行き、「アイスラテはあるか?」と聞いたら、兄ちゃんが「あるよ」と素敵な笑顔で答え、音楽にノリながらエスプレッソとミルクと氷をシェイクしてアイスラテを作ってくれた。

それから、まだ歩いてないエリアに向かって移動。Green Futures、Healing field、Croissant Neufなどネイチャー&ロハス系のゾーンを歩く。カフェの美味しそうなプレートメニューをチェックしたり、太陽のコロナが見られる望遠鏡を覗いたりしながら、一番奥にあるStone circleへ。

だだっ広い牧草地にぽつんと円形に並べられた石が置いてあるだけの場所だ。ここは、グラストのパワースポットなのか?と思いつつ、T子とトイレに行くと、そこは排出してからオガクズをかけ、水の無駄遣いを防ぐエコ活動をしている団体が管理しているトイレだった。おかげでグラスト三日目にして初めて気持ちよくトイレを使用できた。

時計を見ると15時前なので、急いで1日目に行ったフットボールという名のキャンプサイトへ向かう。15時からワールドカップの決勝トーナメント、イングランドVSドイツが特大ビジョンで放映されるのだ。イングランドが勝ってテンションがあがる大勢の英国人たちを生で見られるなんてめったにできない経験だ。
けっこう距離があるので着いた時には前半も30分過ぎていた。大きな広場が英国人で埋めつくされていて、かなり後ろに椅子を置いて観戦。この時点ですでにドイツに一点先制されていた。その後、両者点が入り2-1になった後、イギリスのシュートが認められなかった(後で誤審とわかる)頃から、周りのテンションが下がってゆくのがわかり、後半になって3-1になると、会場を立ち去ってゆく英国人たちも出始め、4-1で皆諦めムードになったので、我々もテントに戻ることにした。

グラストについて四日間歩きっぱなしなので、さすがに疲労も溜まっていてテントの中で皆で昼寝していたら、I氏が隣のテントの20代の女性グループと話しているのが聞こえてきた。どうやらシャングリラなどのナイトスポットの話をしているらしく、「その話、最終日にするか?」と思ったが、得意気に話をしているのが面白く、まどろみながら聞いていた。

起きてからどこで食事するかと相談し、ロハスのところのカフェ飯を食べようということになり、重い足を持ち上げてまた会場の端に向かって歩きだした。
再びロハスゾーンに着いたが、このエリアにはビールを売ってないことに気付き、ビールのない食事なんて、とまた足を伸ばしてシャングリラまで行くことにした。
シャングリラで個々がすきな食事を買って戻ってくることにしたが、タジンとかジャマイカンチキン飯はT子やブリにとられたので、奥に行ったらハンバーガーかピザの屋台しかなかったので、葱PIZZAを買って戻ったら、T子に「どんだけPIZZA好きやねん」と言われた。シャングリラの屋台飯もどれもハズレなく美味しく満足。

中心地に戻り、アザーズLCD Soundsystemを見る。ブリ夫は前の方に見に行ったが、日が沈みはじめて急に冷え込み始めたので、残りの三人はテントに防寒着を取りに戻ることにした。LCD Soundsystemには未練があったが、フジで見ようと防寒を優先する。
フリースを着てアザーズに戻り、ブリ夫と合流してスティービー・ワンダー@ピラミッドに向かうが、初日の混雑ぶりに辟易したので、開始30分前に大回りして後ろ側に行ったが、すでに後方もギチギチに人が立っていた。なんとか私たちの背でもステージが見える場所に移動。しかしそこも立っているだけがやっとのスペース。すし詰め状態なのに大きな椅子を広げて座っているKYな前列の若者たちがいたので、さりげなく少しずつ椅子を前に押しやり可動場所を確保した。
スティービー・ワンダーのステージが始まり、「I just call to say I love you」「Higher Ground」などの懐かしい曲を歌い上げてくれたが、私の好きなベスト3は残念ながらやってくれなかった。懐かしかったが「青春の懐メロ」感は拭えず胸には迫ってこなかった。

それより、三列前ぐらいにいたレズビアン数人の中の二人が、自分たちをかき分けて前に行こうとする男たちに挑発的な態度を取り続けていたのを隣りの初老男性に「まあ、まあ」となだめられていたことや、個人で持っている旗に空気が温まって空に昇ってゆく灯篭の火が燃え移って、旗の下の人間たちが大騒ぎしているのを目撃したことの方が想い出に残った。
こうして、グラストの最後のステージを見終え、ピラミッドの裏のBARでこの四日間のことを語りながら四人で最後の生ビールを飲んだ。