ごはん日記

midori-ramao2010-07-31

昨夜より少しは深く眠れた感じはする。今日も晴れ。朝方は冷えるが、7時を過ぎるとテントの中は蒸し風呂状態になる。テントの出入り口と天井をネットだけにして風を入れるがすでに汗をかいている。汗はムーニーちゃんで拭けても、ベットリした髪が気持ち悪い。苗プリの大浴場に行くしかないかと思いつつ、1人トイレに向かう。そして、トイレの後方に水の出るホース発見。キャンプサイトの入口の水場はいつも長蛇の列ができていて、使用を諦めていたのだが、こんな近くに水場があるなんて!と喜びテントに戻り、ブリ夫を起こして頭を洗いに戻る。
Yちゃんがどうしても公式Tシャツがほしいと言うので、リストバンド交換所横のグッズショップに向かう。その手前にイタリア人のやっているPIZZA屋台があり、その前で白人たちが小さい朝食用のハムエッグPIZZAを食べているのがとても美味しそうで食べてみることにした・・・が、一緒に買った生ビールは泡だらけでビールの容量は半分だし、PIZZAも普通だった。3人とも「今朝も苗場食堂で食べればよかった」と後悔。

Yちゃんと私はグッズ売り場の列に並び、その間にブリ夫はグリーンにシートを敷きにゆく。40分ぐらい並んでTシャツを買えたが、2日目だとすでに半分の種類は売り切れ。前夜祭で買えばよかったのだが、雨の中で場所を確保しテントを設営することだけに集中していたので、Tシャツまで気が回らなかった。
入場し、グリーンに荷物を置いてから、ホワイトに登り、怒髪天。私と同世代の人たちが北海道出身とは思えないコテコテなノリで叫んだり歌ったりしていたが悪くない。
「今夜はハイジカレー食べるか」などと話しながらところ天国でビールを飲みしばしゆっくりした後、レッドに下り、DETROIT SOCIAL CULB。その後、オアシスで私は朝食べるはずだったとろろめしと冷やしきゅうり、ブリ夫は利久の牛タン弁当、Yちゃんは磯のりラーメンで昼食。
KULA SHAKER@グリーンを聞きながら、オレンジへ。後ろの方でMORIARTYを観ていたが、ステージ上で色々動いているのが気になって1人で前に出てみる。音はモンローやデートリッヒが酒場で歌っているような古めかしいムーディなものからカントリーぽいものもあったりでバラエティに富んでいて面白い。メンバー各々個性的かつ仲よさそうにパフォーマンスしながら演奏しているのも楽しい。何よりギター二人がとてもハンサムでステキ。いろんな意味で気に入る。今夜23時過ぎから苗場食堂で演奏するので行ってみることに決定。

その後、ヘブンに行き、KITTY DAISY&LEWIS。後ろが騒がしいので振り向くと、外人のパフォーマンス集団が、ダリの描く象みたいな長い足をつけ鉄の鎧を着て登場。

オレンジの奥に行き、新しいフォークロア・テントを見て、ストーン・サークルであたりめをつまみにビールを飲んで休憩。

下に降りたら、ホワイトはザ・クロマニヨンズが演奏中。観客がみっちりいて、なかなか前に進めない。やっと抜け出しところ天国へ行くが、お目当てのハイジカレーは売り切れ。人気のバーガー店もすでにクローズ。スケジュール上、オアシスにはいけないので、仕方なく、開いていたラーメン屋に並び、味噌ラーメンとその隣の屋台で、スモークチキンを頼むが、味噌ラーメンがまずい。フジロックメシでこれほどはずすことも珍しい。さらに悲しいことに雨が降ってきた。
 
ONEDAY AS A LION@ホワイトを見るYちゃんと別れ、グリーンに向かうが、グリーンからホワイトに向かう人が多すぎて道は大渋滞を起こし牛歩状態。グリーンのトリのROXY MUSICはどんだけ人気がないんだよと思いつつ渋滞から抜け出す。「ホワイトは入場規制がかかってます。これから行っても入れません」とスタッフが呼びかけていたが、それでもホワイトへ進もうとする人の波は途絶えてなかった。
後方にあるシートに座ってROXY MUSICを見る。ダンディだったブライアン・フェリーが老いていた。気分が盛り下がってきたので、レッドに移動するも、FLOGGING MOLLYも入り込めない状態。オアシスでしばし休んでからグリーンに戻りCHRIS CUNNINGGHAMの映像+音楽のステージを見るが想像通りの極まった世界観。CGで作った女性の表情がガラリと変わったり、男性と女性が殴りあう映像は心地のいいものではなかった。
さてさて最後はお楽しみのMORIARTY@苗場食堂。屋根があるステージ前に陣取り待っていると、Yちゃんからブリ夫の携帯に電話がかかってくる。エゴ・ラッピンを見に上に上がったが、友人から借りて着ていたゴアテックスが雨を通して全身濡れ、気持ち悪いから下山して先にテントに戻りたい、とのこと。シートに置いてきた荷物の件もあるので、ブリ夫はグリーンに戻ってゆく。
そしてMORIARTYのステージが始まった。間近に見るハンサム二人はかっこいいし、バンドの演奏もオレンジの百倍楽しい。MORIARTYのメンバーも、盛り上がる会場ムードにノッてきて、間奏時にハンサムギターの綿毛頭の方が、打楽器を持ってステージから飛び出すも、そこは傾斜がありしかも雨でつるつるになっていたのですっころぶ。と同時にケーブルが引っ張られてスピーカーが倒れたので、前方にいた私を含め3人で瞬時に落下を阻止。綿毛ハンサムの方も近くにいた観客に救助される。
泥だらけになった綿毛頭がステージによじ登るやいなや、もう1人のハンサムギターの頬にキスをしたので、「やっぱり、そうか」と腑に落ちる。私の感知器がオレンジで見たときから「何か匂う」と反応していたのだ。

さらに盛り上がっていくうちに体格がやたらいいボーカルの女が湿気に耐えられなくなり「アツイ、アツイ」といって、ワンピースを脱ぐ。ワンピースの下は共布の水着みたいになっていて、下半身のレギンスがあまりのモモの太さに薄くなり穴がたくさん空いている。間近に見上げるその姿は圧巻。綿毛ハンサムも日本語で彼女を指差し「スゴイネ」と言っていったが、ボーカルはおかまいなしに「ワタシ、オヨギマース」と言いまた歌い始める。その後、ハンサムギター二人もどんどん脱ぎ始めて「ワタシタチハァ、ヘンタイデース」と叫んでいた。
数年前の赤犬の時もだったが、苗場食堂のライブははまるとものすごく楽しい。MORIARTY×苗場食堂のおかげで最高の時がすごせた。
最後に皆で並んで挨拶した時、綿毛がもう1人のハンサムの頭をいとおしそうに撫でていたので確信。シートを片付け、着替えたYちゃんと後ろで見ていたブリ夫に、ハンサムギター二人に失恋した旨を報告して、キャンプサイトに戻る。
昨夜は「フジロック卒業か」と危ぶんだ自分の体力だったが、今夜は最後まで楽しめたのでホッとしながら、眠りに落ちた。