ごはん日記

midori-ramao2012-06-04

目覚めてからも電車で行くかレンタカーで行くか迷っていたが、レンタカーで函館に向かうことに決定。
高速を降りて、大沼に寄ることにしたので、昼飯をどこで食べるかスマホで検索。大沼牛が有名らしいが、人気のあるステーキ屋さんの定休日がみな月曜。決めかねて、窓の外を見ていたら、たくさん車が停まっているファミレスのような店を発見。混んでる店にハズレないはずと引き返して中に入る。この店はラッキーピエロという、函館エリアでは有名なファーストフードチェーン店とのこと。名物のチャイニーズチキンバーガーのみならず、他のメニューもボリュームがあり安い。チャイニーズチキンバーガーセットとハンバーグや揚げ物がてんこもりになったセットを注文。こういうパンチのきいたCP高い店がうちの地元にもあるといいのになあと思いながら、カロリーをたくさん摂取。

大沼公園で車を停め、大沼の中の小島がつながった散歩コースを散策。なるほど、名前通りのでっかい沼だ。北海道の観光スポットは看板や標識が少なく、小島にかかった橋や水際や、本土なら柵が張られそうな所も自然のままなのがとてもいい。
大沼を堪能した後は、少し離れた牧場地帯に行き、新鮮な牛乳を使ったアイスを買って中庭のようなところで食べる。驚いたのがそこに飛んでいた雀たちが見たことのないスピードで低空飛行して飛んでいる虫をつかまえていたこと。都会の雀とは違う種類の鳥のようなワイルドさで、私がアイスのコーンのくずを投げても見向きもしなかった。
もう一つ驚いたのが近くにいたカップル。女の方がアニメの声優のようなかなりの甘い声で「四つ葉のクローバー探して〜」と男に懇願しているのが聞こえていたが、どうやらみつからなかったようで、「あーん、幸せになりたーい〜幸せになりた〜い」と嘆き出したので、初めて姿を見たら、明らかにアラフォーな世代だった。そんな痛々しい感じでもつきあってくれる男がいるんだから十分幸せでしょ、と思いながら牧場を後にした。

函館で取った宿は湯ノ川温泉の古くて大きな大衆ホテル。修学旅行生もたくさん泊まっているようだった。部屋も修学旅行の時泊まったような懐かしい感じで、とりあえず布団をひき横になる。しばらくダラダラして菊地直子逮捕のニュースとか見てから、レンタカーを返しに函館駅前にゆく。
函館は私は三回目。ブリ夫は初めてである。レンタカー営業所の男性に地元の人が行く居酒屋を聞き、そこに直行。新鮮なイカ刺し、タコ料理などをつまむ。

私が札幌にいた時、一人で函館へ旅行した時に入った、港のすぐそばのバトワイザーのネオンがチカチカしていたバーに行きたいと思い、港あたりを歩いたが、20年もの時は残酷で港あたりの景色は記憶とは全く違うものになっていた。
路面電車沿いをしばらく歩いていたら定食屋があったので、中に入る。安くて美味しそうな定食が揃った店でメニューの一番下にあった焼きそばを注文したら、店主が「エッ」とあからさまに驚いていた。ビールを飲みながら焼きそばを待っていたら、我々とほぼ同時に入ってきた50代ぐらいの男性の足下に三脚があるのに気づいたので、話しかけたら横浜の人だった。休みがとれると一眼レフと三脚を持って全国各地に出掛けるらしい。「北海道で一番どこが好きか?」と訪ねたら「礼文島」という答えが返ってきた。礼文島にばふんウニを食べに行くのもいいなあと思いながら、焼きそばをつついた。